劇作家女子会ギ!

第一回
小林タクシーさん 編
〜正しさをまとわずに、より間違った方向へ〜

What’s「劇作家女子会ギ!」
劇作家女子会!メンバーが、毎回ゲストを「女子会!」にお招きして、楽しくいろいろお喋りする企画。
Be Our Guest!!

Guest
小林タクシーさん
 
劇作家、演出家、俳優、プロデューサー、Webデザイナー。ZOKKY主宰。
05年第14回ガーディアンガーデン演劇フェステイバル出場、08年佐藤佐吉賞特別賞受賞。09年CoRich舞台芸術まつり俳優賞受賞。
近年は、「みられたら、かちかちになるわよ」をコンセプトに結成された、つり目でドSの女王系偶像崇拝ユニット「ツリメラ」のプロデューサーとして辣腕を振るう。

Host
劇作家女子会 (坂本鈴/オノマリコ/黒川陽子/モスクワカヌ)


〜2013年1月31日。都内某所。
@ 坂本鈴(以下坂本):「劇作家女子会ギ!」第一回目のゲストは小林タクシーさんです! 小林タクシー(以下小林):よろしくお願いします。
劇作家女子会:よろしくお願いします。
坂本:タクシーさんは、前回の「劇作家女子会!」(※1)の公演は・・・・・。
小林:僕、見てないんですよ。
坂本:おお、大変失礼しました。
小林:見てないのに、来ていいんですか?っていうこと聞いたんですけど・・・・。
オノマリコ(以下オノマ):はい。
小林:来てくださいって言うので・・・・・今大変肩身の狭い思いをしています。
坂本:えーと前回の公演は、我らが「劇作家女子会!」の第一回公演として、皆が書いた短編戯曲を時間堂(※2)の黒澤世莉さんの演出で上演したんですが。
小林:ほう。
坂本:劇場でカフェなどもやりつつ、みんなで女の子っぽい格好をして、お洒落してフライヤー撮影したりとか。
小林:このフライヤー、素敵ですよね

joshikai_syukusyou.jpg
坂本:ありがとうございます。
黒川陽子(以下黒川):女子のコスプレみたいになっちゃったんですけれど。普段はもう全然女子っぽい格好をしないので。
坂本:女の子になりたい。
オノマ:ハハハ(笑)。
黒川:女の子になりたいねっていう。
小林:女子に・・・・なりたいっていう?
オノマ:女子会ってのも、コスプレのつもりで女子会してますんで。
坂本:女子をやってみようっていう。
オノマ:はい。
小林:なるほど。
オノマ:わかりづらいですか?
小林:いやいやいや。もう・・・・・女子そのものになっていったらいいんじゃないでしょうか。
オノマ:もう・・・・この(自分と「女子」との間の)溝を埋めていきたいという。
小林:溝をね。
オノマ:はい。
小林:いや、僕は皆さんの女子のところしか見てないですから。


A 小林:黒澤世莉といえば、前回の「ツリメラ」(※3)のライブに出てたんですよ。
坂本:えっ!?
モスクワカヌ(以下ワカヌ):ぬっ!?
小林:奴隷として。
坂本:あらー。 黒川:えー。 ワカヌ:へー。
小林:なんか、ライブで小道具のサーベルを受け渡しとかしてましたねえ。楽屋でしばかれてましたよ。
オノマ:あ、本当ですか?
小林:ええ。「顔が濃すぎる」って。
坂本:いいねぇ。
黒川:坂本さんのお友達も「ツリメラ」で奴隷やってるみたいですよ。
坂本:あ、そうなんです。
小林:え、誰ですか?
坂本:ウチダ君。
小林:あ、ウッチー、そうなんですか。
坂本:そうなんです。
小林:彼、この日のライブでは奴隷リーダーでしたよ。
ワカヌ:奴隷リーダー?!(ガタッ)
小林:ウッチーが奴隷リーダーで、黒澤世莉さんはその下僕ですね。
坂本:おおう・・・・。
小林:ごめんね。なんかいたたまれない状況ですね。
坂本:いやいやいや・・・・・いいと思います。
オノマ:奴隷にリーダーがいるんですね。
小林:いやなんか黒澤君はライブの当日にぽっときたから、なんかやってくださいって言って・・・・・奴隷に。
オノマ:「ツリメラ」見に行きましたけど、なんか淡々とやってましたね。
小林:淡々とやってたねえ。
坂本:さすがさすが。
小林:顔が濃いから大丈夫だろうと。何も言わなくても語ってくれるだろうと。
坂本:ヒゲも濃いですよね。
小林:ヒゲと顔と性格が濃い。
オノマ:そのわりに女子度が高いっていう。
黒川:女子力ね。
坂本:高いね。
小林:それも含めて女子会なんでしょ?黒澤さん含めて。前回の公演は、時間堂とwithなんでしょう?
ワカヌ:はい。劇作家女子会×時間堂ということでやらせてもらいました。
オノマ:演出家は女子力が高い人を、という話で、黒澤世莉さんになったんです。
坂本:そうですね。皆でご飯食べてても、一番に「おかずシェア」をしてくれるような女子力の高さでした。
☆女子会!マメ知識☆ 説明しよう。「おかずシェア」とは、女子同士の食事もしくはお茶の席でありがちな「一口食べる?」「ありがとう?私のも一口どうぞ?」という、 女同士の友情を深めつつ、相手の分までなるべく色んな種類を少しでも多く食べたいという女ゴコロを満たす、昭和における「おでかけですか?」「ちょっとそこまで」 的なコミュニケーションのお約束である。女子界のオメルタの掟(※4)である。 ちなみに「おかずシェア」の掟を知らずに、女子とのカフェやらランチやらで相手と同じものを注文した場合、 「どうしてこいつ私と同じものを頼むんだ・・・」という呪詛と好感度が下がるという制裁が、当の男子が気づかぬうちに密かに執行されている。
ワカヌ:劇作家女子会でランチすると、みんな自分の皿は自分のものっていうことになる。
黒川:チーズカレー、チーズカレー、チーズカレーみたいなね。
坂本:みんな別々のもの頼もうよ!シェアしようよ!
小林:と、坂本さんは言ってるわけだ。
坂本:はい(笑)

→そのへ続く。