閖上地区まちづくり協議会準備世話役会

仮設住宅集会所意見交換 主要意見概要

 

 

<開催経緯>

No

開催日時

開催場所

参加住民

世話役

平成26年4月1日()

 18:3021:00

箱塚桜仮設住宅 集会所

22

9

平成26年4月5日()

 18:3020:30

愛島東部仮設住宅 集会所

3

5

平成26年4月6日()

 13:3015:30

美田園第一仮設住宅 集会所

14

5

平成26年4月8日()

 18:3020:30

箱塚屋敷仮設住宅 集会所

9

9

平成26年4月15日()

 18:3019:45

植松入生仮設住宅 集会所

9

8

平成26年4月27日()

 13:3015:00

ゆりあげ港朝市 メイプル館

4名

3名

平成26年4月27日()

 15:0017:00

上町集会所

21

9名

合計82名参加

 

<主な意見・提案>

■閖上のまちづくりに対する前向きな意見・提案

1.閖上に戻りたいので、早く復興してほしい!

     閖上は大好きなので、戻りたい。だけど心は揺れている。早く復興して欲しい。

     生まれは閖上じゃないけど、閖上の方が住み良い。閖上を離れたくない。

     2、3年後に移り住めるということなら希望が持てる。

     早く具体的な整備イメージなどを示してもらわないと、戻りたくても戻れない人が多くなる。

     そろそろ住民も閖上に住む準備を進めないといけない。

 

2.後世に誇れる街に!若い世代が戻れる街に!

     あの震災から復活したまちと後世の人にも言われる、誇れるまちを作っていきたい。

     閖上のまちについて考えてなかったが、住んで良かったなぁってまちづくりを進めて欲しい。

     誇れるまちを作っていきたい。例えば、電柱の無い街など変わったことをやっていって。

     若い人に戻って欲しい。学校が心配。

     子供の声が聞こえないまちは将来がない。若い人を戻すには、補助金のような制度が必要。

     閖上に戻らない若い世代も「故郷に戻る」という感覚を持っているのでは。

 

3.新しい住民が住みたい街に!観光客が訪れる街に!

     閉鎖的な閖上だが、外から人が来てくれればいい。

     変わったことをやっていって、観光で訪れるような街にしていきたい。

     「宮城の湘南」と言われる閖上が大好き。

 

4.お年寄りに優しい街に!

     これから作る新しい街は、高齢者が多くなると思うが、維持管理は我々住民の負担になると思うので、高齢者にやさしい街にすることが重要である。

 

5.安全安心に暮したい!

     津波に対する安全性の説明をきちっとしてほしい。嵩上げ区域への住宅再建についても、安心安全の担保を示してほしい。

     日本は災害が多い国であり、絶対安全な場所なんてない。災害が発生すれば、早く避難すればいい。

     防災だけでなく防犯面でも、まちなかに「通報ボタン」があるとよいのでは。

     防災無線は生の声での放送より、人工的に作られた声の方が聞き取りやすいのではないか。

 

6.暮らしに必要な施設が欲しい!

     病院や商店が立地するかどうかわからないので、閖上に戻るかどうか迷っている。

     閖上に戻るためには、病院やお店等を決めて欲しい。

     とにかく高齢者でもあるので、早めに戻れるように施設整備などを進めてほしい。

     郵便局、銀行、医療施設はどうなるのか知りたい。

     病院、銀行、買い物する場所などがどこになるか気がかりである。

     復興当初は公設市場だが、そのうち民間スーパーに変わるような工夫も必要ではないか。

     昔は出前なども取れたので、飲食店もあった方がよい。

     生活利便施設については街の真ん中にあった方がよいのではないか。

 

7.路線バスなど公共交通の利便性を高めて欲しい!

     公共交通機関の問題を解決する必要がある。

     バスについても、閖上から四郎丸の方に道路をつくり、四郎丸にバス車庫があるので、閖上まで走らせて、宮城社会保険病院とかに行けるようにしてもらいたい。

 

8.快適に通行できる遊歩道を!

     遊歩道の作り方は気になる。名取駅前の歩道は、舗装がボコボコで自転車で走るには問題がある。

     閖上に居た時は、自転車で走ると歩道が狭かった。車いすを押せるくらいの歩道を作ってほしい。

     車いすやリアカーを所々に置いて、高齢者などが避難するときに使えるようにしてはどうか。

     子供たちが寄り道しながら果実を取るような「ザクロ」「イチジク」「ブルーベリー」「栗」「リンゴ」などの木を植えても良いのではないか。避難路としては立木はない方がよいが。

     せせらぎなどを通しても良いのでは。

     災害時に無料になる自動販売機をおいて、災害時には「炊き出し通り」にしてはどうか。

 

9.交流拠点となる公園に

     今の日和山も広くして、観光拠点にもしていきたい。

     日和山も、今のも残しながら緩やかなスロープで大きなヤマを作るなど、みんなで話し合いながら決めていきたい。

     日和山の方には、何か記念になる公園が欲しい。花で飾った丘なども良いのでは。

     子どもたちがサッカーとか、野球とかできる大きな公園があった方が良い。

     花火大会を見学できるような公園が欲しい。

     集会場と一体となった公園があると、何かの集会のときなど子どもと一緒に行きやすい。

     少々危険であっても遊具のある公園、水遊びのできる公園があってもいい。

     健康遊具などがあって、お年寄りが体力づくりの出来るような公園。

     今はグランドゴルフが流行っている。小学生も一緒になって遊べると思う。

     色々テーマを持った公園を考えていくと、どこに配置すれば良いかが見えてくるのでは。

     学校の近くに公園があれば、災害時にも学校の方に行けば子供たちに会えるのでよいのでは。

     樹木とかは東側の大きな公園の方にあればよい。街中の公園にはあまりいらない。

     バーベキューが出来る公園があっても良い。

     公園に畑(家庭菜園)があると、お年寄りに教えてもらったり交流の場になるのではないか。

 

10.その他まちづくりのアイデア

     大手の企業に進出してもらい、活気あるまちづくりを進めるべきだと思う。

     小中学校は取り壊さないで、残して補修してなにかに利用したらいいとおもう。

 

■個人の希望に沿った正確な情報が伝わっていないことが判明

11.どんなまちになるのか、決まっていること、変更可能なことなどを知りたい

     市の説明では、あくまでも案であるとの説明が多く、何が決まって、何が決まっていないかがわかりにくい。早く決まっていることを示してほしい。

     時間がかかりすぎている。早急に具体的な話を聞きたい。

     現地に戻りたいって気持ちはないけど、どのようなまちになるかは興味ある。

     3年経過しても計画図しか示されない。行政ではすでに青写真ができているのではないか。5年はかかるという人もいる中、ぜひ、早急にまちづくりを進めてほしい。

     役所で全部決まっていて、意見を聞く余地がないのではと思っていた。

     区域外の災害公営住宅に対する要望や事業区域の変更はどこまでできるのか示してほしい。

     嵩上げすると地盤が三メートル上がるので、これまでのような平坦ではなくなるはず。

     嵩上げしない佛文寺、新町頭がいつから始まるのか。なぜ今更嵩上げするのか。

     3m嵩上げしたからといって安全か疑問。それならば嵩上げせずに進める方が早い。

     嵩上げのために一旦、今の家から移転するらしいが、何年間、ほかで住めば良いのか。

     道路とか学校とか、先につくってもらうとまちのイメージがしやすい。

 

12.災害公営住宅の正確な情報を知りたい

     災害公営住宅のイメージがわからず、よりわかりやすい説明がほしい。

     災害公営住宅へ入居希望しているが、抽選により希望する場所に入居できないなど不安が多い。

     災害公営住宅に入った時に、車の無い人はどうやって買い物に行けばいいのか不安である。また、災害公営住宅の家賃の支払いに対して不安が残る。

     災害公営住宅の一戸建て希望だけど、制約があるので自立再建を希望している、ある程度、自分で何とかしないといけないと認識している。

     私は公営住宅に住む予定だが、部屋の間取りとかが聞いてみたい。一棟に一か所くらいでもいいので、お茶飲み場などを設けて貰えれば、孤独死とかもなくなると思う。

     災害公営住宅を希望しているが、仮設住宅を早く出たいので、スケジュールを守ってほしい。

     閖上は怖いので、東部道路の西側の災害公営住宅を希望しているけど、すぐに立つわけではないので、目先の生活を優先してしまう。

     一戸建ての災害公営でも払い下げがあるので選択肢だ。

 

13.防災集団移転の正確な情報を知りたい!

    防集区域で家が建てられないので、その土地の税金はどうなるのか?店舗、工場はよいとされているが、住めない土地の税金は払いたくない。

    移転先団地へ入居する場合の貸付価格や、面積について、希望に沿ってもらえるのかどうか不安である。

     借地は50年先には更地で返すことになっているが、子供の代に引き継げないのは問題。借りるか買い取るかにも悩みがある。

 

■住民主体でまちづくりを進めるための意見・提案

14.協議会の進め方

    戻る人と出て行く人の意見が対立してまちづくりが長引くことはしたくない。

    なんでこんなに遅れているかというと、話がまとまっていかないからだと思う。ちゃんと決めて進めればと思う。

     世話役に若い人が多くて頑張って進めてもらいたい。私は高齢だが、自分なりについていって仲間に混ぜてもらいたいと思う。

     閖上に家を再建しようとしているが、自分も出来るところをやっていきたい。

     子育て世代にとっては、土日曜日に会議を開いてもらわないと参加しにくい。

     隣接する市街化調整区域のまちづくりについても、意見が言えるようにして欲しい。

     人間関係は今から作っていく必要がある。コミュニティづくりは我々住民の問題である。

     観光で来る人にも、意見を聞いてみるとよいのでは。

     意見が偏らないよう、仮設の方にも世話役になってもらいたい。

     閖上に戻る方全員にアンケートをした方が、意見集約されるのでは。

     2030年先を見据えたまちづくりの視点が必要。

 

15.住民がまちづくりについて考えるための情報やツールがほしい

     平面図だけでなく、模型やCGなど具体的にイメージできるものを示して欲しい。

     文章を頂く場合、専門用語、カタカナは極力少なくしてほしい。事務的な仕事や家の中で出来る仕事があれば手伝いたい。

 

■その他

16.仮設住宅での暮らし

     仮設住宅は家賃も無料であり、今の状態が一番良いともいえる。

     仮設住宅が非常に便利で、ここにしばらく住んで便利な生活に慣れてしまった。だから、新しい閖上に戻ることは非常に不安。そこを払しょくすれば若い人も戻ると思う。

 

以上