遅くに撮影を終えて、事務所に来たユノは ”チャンドラどこかな… キュヒョナたちとコラボの練習するって言ってたからな…” そう思いながら歩いていると、一番大きなレッスン室の方から笑い声が聞こえ、 チャンミンの声も聞こえた様に思い、軽くノックしてドアを開けた。 中のメンバーが一斉にユノの方を向き、若い後輩メンバー達は ペコリと頭を下げて 「お疲れ様です」と挨拶した。 「お疲れ!!」とみんなにむかって手を上げて 「チャンミナの声がしたと思ったんだけど…」とキョロキョロ見渡すが 見当たらず、 「チャンミナどこにいるか、知らないか?」とユノが聞くと 大爆笑が起こった。 「ユノーおまえ、相変わらず周り見えてないのな。 よく見て見ろよ!おまえの大事なチャンミナどこにいるか、ちゃんと探せよ!」 SJのヒチョルにそう言われ、 「え??ヒョン…?」ユノは1人1人にしっかりピントを合わせて 確認していった。 みんながその様子を面白そうにニヤニヤ笑いながら見ている。 ”シウォンだろ…  ウニョク…  ヒチョルヒョン…  テミンに… D・Oだろ…セフンに…  あれ?誰だ?? こんな娘たちいたっけ?と通りすぎそうになる視線を再び戻し 「…え〜〜〜〜??   キュヒョナにチャンミナ!?」と 腰を抜かしそうに後ずさりながら叫んだ。 そこでまた爆笑がおこる。 「ユノヒョン、リアクション大きすぎ!」とウニョクがお腹を抱え笑いながら言うと 横から 「ユノヒョン…チャンミナとどっちが綺麗?」と耳に髪をかけながら、キュヒョンが 聞いた。 「全然わからなかったよ〜〜ハッハッハ」と答えながら、ユノは 綺麗に女装してキラキラした瞳で、嬉しそうに楽しそうに見つめ返す チャンミンから目が離せず、ドキドキした。 「おい!おい!ユノ!よだれ出そうだぜ!チャンミナ可愛くて 似合いすぎだよな。俺の次に可愛いと思うよ。ハハハ ユノ、気に入ったからって、家帰ってからやらすなよ」 ヒチョルがからかうように言い、皆が笑ったが キュヒョンだけは下を向いて、 「あの顔…絶対やらすな…」とつぶやいた。 そして「そんな趣味ないよー」と答えるユノの顔は 微かに引きつっていた。 「ヒョンがしようか?」チャンミンが着替えるのを見ていたユノが 思わずそう声をかけ、周りのメンバーが固まった。 チャンミンは恥ずかしげに首をふり、 「大丈夫だよ、ヒョン。自分で出来るから。ほらみんなおかしな目で見てるよ」 「え??あ…いや、そのファスナー背中だから下ろしにくいかな〜と思ってさー」 と誰とはなしに言い訳をして、ユノは頭をかき、チャンミンから離れた。 テミンがそばにやってきて、 「ユノヒョン、相変わらずですね〜。でも僕も分かりますよ。その気持ち 僕も彼女に何でもしてあげたくなりますから」と小さな声で囁いた。 「テミン…  あー彼女出来たんだってな。良かったよ どう?うまくいってる?」 「はい、まあユノヒョンほどではないですけど、僕たちもラブラブです」 「ハッハッハ  そりゃ良かった。ってテミナ…あんまり言うなよ…それ」 「大丈夫ですよ、もうあんな事はしませんから…あの時はすみませんでした」 「もういいよ…  テミナ…  もう何回も謝ってくれたじゃないか… もう忘れよう」 「ありがとうございます。ユノヒョン」 微笑み合いながらハグして、テミンは帰って行った。 「お疲れ様でした〜」皆が口ぐちに言い、解散となったが ユノとチャンミンはまだ打ち合わせがあるから、とレッスン室に残った。